転職を真剣に考えている看護師さんのために、転職に関して気にしておきたいポイントをいくつかピックアップしてみました。
・転職の理由は前向きに
転職の理由にはスキルアップから個人的な事情まで実際様々な理由があります。転職活動をする際にはどうしても「転職の理由」は必要です。看護師としてスキルアップを目指している、やむを得ない家庭の事情があるといったものであればあまり気にする必要ないかもしれませんが、人間関係など個人的な事情で転職をする際には少し注意が必要です。
ただ今の職場が嫌だから転職したいとか、今の仕事がつまらないから辞めるといった後ろ向きな理由では新しい仕事の面接の際にも悪い印象を与えてしまいます。それに、看護師の転職は珍しいことではないと言っても、あまりにも転職の回数が多いのもどうかと思われます。アピールの仕方によってはそれを「経験豊富」と思わせることもできますが、それも一つ一つの期間がある程度長ければの話です。何回も転職をしていて、しかもそれぞれが数カ月といった内容ではやはり相手に「続かない人」という印象を与えてしまうでしょう。
そこで、転職を成功させるためにはまずしっかりした目的意識を持つことが大切です。たとえ「もっと給料をアップさせたい」「もっと家に近くて通勤に便利な所にしたい」といった現金に思える理由であっても、自分がそれをポジティブに考えていれば前向きな印象を与えます。何のために転職するのか、という所をはっきりさせれば新しい職場を探したり条件を選ぶ場合でも助けになります。
・下見はしっかりしておくこと
仕事をするにあたって、病院の雰囲気というのは大切です。よい職場環境であれば院内も清潔で雰囲気がよく、そうでなければそれなりの印象を与えるものです。転職先の候補が決まっていれば、できればあらかじめその病院へ行って様子を伺ってくるといいでしょう。例えば院内が汚れている感じだったり、嫌な匂いがする、トイレが汚い、看護師の表情が暗いといった時にはあまりよい病院ではない可能性が高そうです。逆に隅々まで清潔で看護師も明るく対応しているような所はよい職場環境だと思えます。病院によっては頼めば見学をさせてくれることもありますが、それではどうしても「表向きの顔」になりがちなので多少ずるいようですが一般利用者として様子を見ておいた方がいいかもしれません。
病院の評判などはインターネットでも見ることができますが、そういった情報には不確かな内容や偏った意見も多いので、やはりそれを鵜呑みにせず自分の目で確かめることは大切です。もし、転職先に未経験の分野を考えているなら、その分野の経験がある知人などに話を聞いて自分にとって無理がないか、どういった予備知識が必要なのかも知っておくといいでしょう。